たけむら耳鼻科

―日帰り手術対応―
鼻づまり・鼻水・副鼻腔炎
穴の開いた鼓膜・難聴

名古屋市熱田区、日比野の たけむら耳鼻科
(耳鼻いんこう科,アレルギー科,小児耳鼻いんこう科)

〒456-0068 愛知県名古屋市熱田区神野町一丁目14番
TEL 052-682-8733

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日帰り手術について

① 鼻の手術について

鼻・副鼻腔の手術は一般的には入院しておこなわれる手術ですが、当院では日帰り手術が可能になっています。日帰り手術といって普通と違う術式で行うわけではなく、私が大学病院や市民病院勤務の時に行っていた術式と同じことを行います。現在ではその頃に行っていた術式よりもより低侵襲で短時間の手術を行っています。入院して安静にするのと同様、術後は帰宅してからも2日ほどは安静が必要ですが、平均3~4日で社会復帰されています。手術ですので痛みや出血、合併症などが心配されると思いますが、局所麻酔の工夫、鎮静剤の使用などで安全で、痛みが少なく、行うことが可能です。手術が必要な方には詳しく説明をさせていただいています。また、局所麻酔下の手術が困難と考えられる高度な病変かどうかの判断をさせていただきます。

 

鼻中隔矯正術

「鼻中隔弯曲症」に対する手術です。

鼻内を左右に分けている真ん中にある板状の構造を鼻中隔といいます。幼少期から顔面が発育する際に徐々にゆがみが生じてしまう方がいらっしゃいます(鼻中隔湾曲症)。そうすると鼻内が狭くなり、鼻呼吸がしづらくなります。アレルギー性鼻炎を合併すると、高度な鼻づまりとなります。形態異常ですので内服治療では治らず、手術が適応になります。
<手術方法>
片方の鼻内から鼻中隔粘膜に切開を加え、軟骨と粘膜を剥離して鼻中隔を3層構造にします。必要の部位のみ軟骨もしくは骨を除去して矯正します。鼻中隔軟骨のフレーム(枠)はさわらないので外見上に変化はきたしません。下鼻甲介の手術も併せて行われることが多いです。

 

下甲介手術

鼻内にはフィルター機能を有する下鼻甲介という粘膜があります。重症のアレルギー性鼻炎や、形的に肥厚の強い方は、この下鼻甲介粘膜が腫脹することで鼻がつまります。内服や点鼻薬で鼻づまりが改善しない場合はこの下鼻甲介粘膜をターゲットとした外科手術が適応となります。

①下鼻甲介粘膜焼灼術
一般的にはレーザー治療といわれているものがこれにあたります。下鼻甲介粘膜を麻酔したあとに、粘膜を焼きます。術後に粘膜が変性をおこし、扁平上皮化生することで簡単にいえばバリアができ、アレルギー反応がおきにくくなります。また、粘膜が固くなることで鼻づまりをおこしにくくなります。個人差はありますが、通常は2~3年間はこの変性が持続します。私は長年、アレルギー性鼻炎に対し、レーザー照射による治療を数多くの患者さんに行ってきました。比較的侵襲が少なく、処置ができるお子様でしたら7~8歳ぐらいから可能です。

②粘膜下下鼻甲介骨切除術
下鼻甲介粘膜の肥厚が強い患者さんに対しては、下鼻甲介の骨を除去することでフィルター機能の粘膜を維持したまま、下鼻甲介のボリュームを減少させて鼻腔形態を広げます。

 

内視鏡下副鼻腔手術

顔面の骨の中に、鼻腔と連続している空間があり、副鼻腔と呼びます。副鼻腔には上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞といった複数の空間があり、3か月以上炎症が持続する状態を慢性副鼻腔炎と呼び、鼻づまり、鼻汁、後鼻漏、咳、頭痛などの原因となります。内服治療で軽快しない場合は手術が選択されます。副鼻腔は解剖学的なバリエーションが多いためにCTによる詳細な病変の読影と、手術のプランニングが必要となります。 手術は高度な技術を必要とし、内視鏡を使用して鼻内でおこないます。また特殊な手術器具を用いて鼻内にポリープがあれば除去し、鼻内と副鼻腔の交通路を拡大します。当院では最新の機器を導入して副鼻腔の手術を行っています。鼻腔と副鼻腔に交通路がつくことで、副鼻腔内の自浄作用が回復し、炎症が沈静化していきます。しかし体質が関係する副鼻腔炎の場合(好酸球性炎症)は高度にポリープの再発をきたしますので、その場合は手術単独で治療が終わるわけではなく、内服薬の併用が必要になります。

「慢性副鼻腔炎」について

慢性副鼻腔炎とは、副鼻腔に慢性的な炎症をきたす疾患をいいます。鼻づまり、鼻汁、後鼻漏、嗅覚障害、咳、痰、頭痛など様々な症状を引き起こします。3ヶ月ほど薬を服用して治療をしますが、治らない場合は手術が適応となります。また、体質的に鼻内にポリープができ、嗅覚障害をひきおこす好酸球性副鼻腔炎という疾患もあり、鑑別が必要です。

 

② 耳の手術について

鼓膜形成術、鼓室形成術を行っています。当院では、局所麻酔下に外耳道から内視鏡で耳内、中耳内を見ながら手術を行うことができ、日帰りで手術が可能です。

内視鏡で行うことにより、耳介の前や後ろの皮膚を切って、外耳道粘膜を骨から剥がすことが少ないため、手術侵襲も少なく、術後の治りも早くなります。

 

鼓膜形成術

鼓膜に穴があいていることで聴力が悪かったり、繰り返してみみだれ(耳漏)がでたりする方は手術適応となります。手術適応かどうかは、診察、検査(人工鼓膜で穴をふさいで聴力アップの確認をします。)にて判断いたします。
<手術方法>
耳の中に局所麻酔をすることで、完全な鎮痛を得ることができます。鼓膜の穴を一度きれいな穴にし(穿孔縁の新鮮化)、耳の後ろから採取した組織(結合識もしくは軟骨膜つき耳介軟骨)を穴にはめ込んで接着させます。耳の後ろの傷は抜糸しなくていいように解ける糸で丁寧に縫合いたします。手術2日後からごしごしするのはやめていただきたいですが、お風呂も入れます。

 

鼓室形成術

真珠腫性中耳炎、鼓室硬化症を伴う慢性中耳炎する方は手術適応となります。真珠腫性中耳炎とは中耳内に入り込んだ耳垢がアコヤガイの真珠のように生体反応で真珠が形成され真珠腫という中耳側頭骨や耳小骨を溶かすできものです。ひどいときは三半規管、頭蓋底に穴を開け、めまいや髄膜炎の原因となります。もう一つの鼓室硬化症を伴う慢性中耳炎は中耳炎を繰り返すことにより、鼓膜や中耳内に石灰化(骨化の様に硬くなります。)が起こることにより、鼓膜や耳小骨の動きが悪く、音の伝えが悪くなることで難聴を引き起こします。手術適応かどうかは、診察、検査(CT、聴力検査、耳小骨筋反射検査も必要になります。)にて判断いたします。
<手術方法>
耳の中に局所麻酔を行い、痛みなく手術可能です。当院では内視鏡を用いて外耳道からの操作を行う手術ができます。内視鏡でできない症例もあり、その場合は従来の顕微鏡手術を行います。耳介の皮膚切開を行い、外耳道皮膚を骨からはがし、鼓膜をめくって中耳内の操作を行います。中耳内には、聴力に関係する耳小骨や内耳、めまいの三半規管、前庭、顔を動かす顔面神経、味覚を感じる鼓索神経が走っており、うすい骨の上には脳があります。その中耳内を操作し、耳小骨を動き安くしたり、人工耳小骨を使ったり耳小骨の形を変えて音の伝わりを作り直します。耳のまわりの傷は抜糸しなくていいように丁寧に縫合いたします。手術の切開範囲によりますが、内視鏡手術では術後2日目からお風呂も入れます。切開の範囲の多い顕微鏡手術では傷の状態を見ながら、入浴開始の時期を検討します。

 

手術と術後の流れ

① 鼻の手術について

手術約1か月前:手術前の検査(採血、胸部レントゲン)。
手術約12週間前:手術に関する注意事項や手術の方法、術後の経過、合併症などの説明。持病がある場合や検査で異常がある場合は、かかりつけ医と連携が必要です。

手術予定(主だった副作用のない場合)
水曜日午後(12時までに来院) 手術を行います。術後は安静にし、およそ6時くらいに帰宅します。ご家族のお迎えでのご帰宅をお願いします。術後自身での運転は出来ません。

木曜日    自宅安静してください。

金曜日    朝9時に受診して、点滴を行い診察室でガーゼを抜きます。止血を確認して帰宅になりますので、3時間位要します。

土曜日    金曜日の状態により判断して受診していただきます。

日曜日    出来れば安静にしてください。
術後1週間は激しい運動、飲酒、入浴サウナ等出血の危険があることは避けて下さい。

月曜日(火曜日)受診。

以後週2回で痂皮取りのため受診。

1ヶ月後以降。12週に1回受診。中を見て良ければ、間隔を広げます。

 

② 耳の手術について

手術約1か月前:手術前の検査(採血、胸部レントゲン)。
手術約1, 2週間前:手術に関する注意事項や手術の方法、術後の経過、合併症などの説明。持病がある場合や検査で異常がある場合は、かかりつけ医と連携が必要です。

手術予定(主だった副作用のない場合)
水曜日   午後(12時までに来院) 手術を行います。術後は安静にし、およそ6時くらいに帰宅します。ご家族のお迎えでのご帰宅をお願いします。術後自身での運転は出来ません。
金曜日   耳の後ろの傷のチェックをします。

月曜日   傷のチェック、耳内のガーゼを抜きます。

術後2週間の間は手術に応じて数回の受診が必要になります。
以降は週に一度か2週に一度の通院で、3か月までは術後の状態の観察が必要です。


 

医療費について

 
手術名 保険点数(点) 3割負担(円) 備考
鼓膜形成術 18,100 54,300  
鼓室形成術(耳小骨温存)
鼓室形成術(耳小骨再建)
34,600
51,330
103,980
153,990
 
乳突削開術 20,410(10,205)  (30625)  
内視鏡下鼻中隔手術I型(鼻中隔手術) 6,620 19,860  
内視鏡下鼻腔手術I型(下鼻甲介手術)※2 6,620 19,860  
内視鏡下鼻・副鼻腔手術I型※2 3,600 10,800 ポリープ切除のみ
内視鏡下鼻・副鼻腔手術II型※2 12,000 36,000 副鼻腔1つを開放
内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型※2 24,900 74,700 副鼻腔2つを開放
内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型※2 32,080 96,240 副鼻腔全てを開放

 

2:平成30年4月に新設された保険点数です。
※2:耳・鼻は左右の両側があります。上記の保険点数は一側のみの点数になります。
実際の値段は上記の手術料に加え、診察料、処方料、点滴料などが加算されます。